
低速でゆっくり挽いた自家製粉のパンは、美味しい
石臼でゆっくり丁寧に挽かれた小麦は、「熱による酸化」がないため、粉そのものに、奥深い味わいがあります。この味わいは、製粉から時間の経過とともに失われていきます。自家製粉であれば、すぐにパン生地を仕込むことができるため、美味しさを損ねることなくパンにすることができます。それだけでなく、生地の熟成によって、さらに美味しさを引きだせる余地が残っていることも大きな特長です。このおかげで作り手の工夫によっては、これまで以上の深いあじわいのパンを作り、お客様にお召し上がりいただくことができます。
自家製粉のパンは、香りが良い
自家製粉の小麦は、熱が加わった際の変化であるメイラード反応やカラメル化現象にも、好影響をあたえてくれます。単調ではない複雑で深い薫りが鼻を抜けると食欲も刺激されます。
自家製粉のパンは、安心である
自家製粉するためにパン職人は、小麦を「玄麦(粒)」で仕入れる必要があります。
玄麦は、市場にあまり流通していません。よって、農家さんから直接仕入れることが多くなります。農家さんから直接仕入れるということは、生産者の顔が見えることになります。農家さんを知ることで農法や畑に関心を持ったり、さまざまな形で作り手が「小麦」の背景を知ることができます。これらの小麦は、無農薬やオーガニック栽培のものが多くなります。